【フードデリバリー確定申告】経費にできるものは?節税のポイントと計上の注意点を徹底解説

Uber Eats(ウーバーイーツ)や出前館、menu、Woltなどのフードデリバリー配達員として働く皆さま、日々の配達お疲れ様です。
報酬が振り込まれると嬉しいものですが、そこで忘れてはならないのが「確定申告」の存在です。
個人事業主として働く配達員にとって、確定申告は避けて通れない道であり、いかに「経費」を正しく計上するかが、手元に残るお金(所得)を増やすための最大の鍵となります。
「何をどこまで経費にしていいのかわからない」
「税金を払いすぎて損をしたくない」
と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、フードデリバリー配達員が経費にできるものを網羅的に解説し、節税に役立つ「家事按分」の考え方や、確定申告を劇的に楽にするおすすめの会計ソフトまで詳しくお届けします。
最後まで読めば、自信を持って確定申告に臨めるようになるはずです。
1. フードデリバリー配達員に確定申告が必要な理由
まず大前提として、なぜ確定申告が必要なのかを整理しましょう。
フードデリバリーの配達員は、プラットフォーム運営会社と雇用関係になく、多くの場合「個人事業主」として業務委託を受けています。
そのため、会社員のように所得税が源泉徴収されることは稀であり、自分で1年間の利益を計算して税金を納める必要があります。
具体的には、副業の場合は年間所得が20万円、専業(本業)の場合は年間所得が48万円を超えると確定申告の義務が発生します。
ここで重要なのが「所得 = 売上 - 経費」という計算式です。
売上が多くても、経費を正しく計上して所得を低く抑えることができれば、その分支払う税金(所得税・住民税)も少なくなります。
逆に、経費にできるものを漏らしてしまうと、本来払う必要のない税金を払うことになり、実質的な時給が下がってしまうのと同じです。
2. 【項目別】フードデリバリーで経費にできるもの一覧

それでは、具体的にどのような費用が「経費」として認められるのか見ていきましょう。
フードデリバリーの業務を遂行するために「直接必要だった費用」であれば、経費として計上可能です。
① 車両関係費(自転車・バイク・軽貨物)
デリバリーの要となる車両に関する費用は、最も大きな経費項目の一つです。
- 車両本体の購入費: 自転車やバイク、軽自動車の購入代金です。
10万円未満ならその年の経費に、10万円以上の場合は「減価償却」として数年に分けて計上します。 - ガソリン代・充電代: 配達中に使用した燃料代です。
- メンテナンス費用: タイヤ交換、オイル交換、ブレーキパッドの交換、パンク修理代など。
- 車検代・自賠責保険・任意保険: 業務で使用する車両にかかる諸費用です。
- レンタル代・シェアサイクル代: 赤チャリ(ドコモ・バイクシェア)などの利用料も全額経費です。
② 通信費
配達依頼の受注や地図の確認にスマートフォンは不可欠です。
- スマホの月額利用料: 通信データプラン代など。
- 端末代金: スマホ本体の購入費用(10万円以上の場合は減価償却)。
- 格安SIMの契約事務手数料: 配達専用にサブ機を契約した場合など。
③ 備品・消耗品費
配達効率を上げたり、商品を安全に届けたりするために必要なアイテムです。
- 配達バッグ: 公式バッグやサードパーティ製の保温バッグ。
- スマホホルダー: 自転車やバイクに固定するためのホルダー。
- モバイルバッテリー: 長時間の稼働に欠かせない予備バッテリー。
- 緩衝材(サバイバルシート・タオル): バッグ内の隙間を埋めるための道具。
- ヘルメット・グローブ: 安全確保のための装備品。
- レインウェア: 雨天時の稼働に必要なカッパや長靴。
④ 地代家賃・水道光熱費
自宅を事務所として利用している場合、一部を経費にできることがあります。
- 家賃: 配達の待機場所として、または帳簿付けなどの事務作業スペースとして自宅を使用している場合。
- 電気代: スマホの充電やPCでの作業にかかる電気代。
⑤ その他(旅費交通費・支払手数料など)
- 駐輪場代・コインパーキング代: 配達中やピック中に支払った料金。
- 有料道路利用料: 軽貨物などで高速道路を利用した場合。
- 振込手数料: 報酬の受け取りにかかる手数料(※現在は無料のケースが多いですが、発生すれば経費です)。
- マスク・除菌グッズ: 感染症対策として業務に必要なもの。
- 事務用品: 確定申告用のファイルやボールペンなど。
3. 重要な考え方「家事按分(かじあんぶん)」とは?
ここで多くの配達員が悩むのが、「プライベートでも使っているものはどうするのか?」という点です。
例えば、1台のスマホを「配達」と「私生活」の両方で使っている場合、その全額を経費にすることはできません。
そこで用いるのが「家事按分」という手法です。
家事按分の計算例
家事按分とは、生活費(家事費)と事業費が混ざっている支出を、合理的な基準で分けることです。
- スマホ料金: 1週間のうち、稼働時間が40時間、プライベートの利用時間が128時間(睡眠等除く)などの比率で計算したり、稼働日数(週5日など)を基準に「50%を経費」とするなど、実態に合わせて設定します。
- ガソリン代: 走行距離のうち、配達に使った距離の割合で算出します。
- 家賃: 自宅の床面積のうち、事務スペースが占める割合や、仕事に使っている時間の割合で計算します(配達員の場合、5%〜10%程度が一般的です)。
「なぜその割合にしたのか」を税務署から聞かれた際に、客観的に説明できるようにしておくことが大切です。
4. これは経費にならない!間違いやすい項目

何でも経費にできるわけではありません。
以下の項目は原則として経費として認められないため注意しましょう。
- 稼働中の飲食代(ランチ代): 「仕事中にお腹が空いたから食べた」という食事代は、仕事に関係なく発生する「生活費」とみなされます。
ただし、遠方のエリアへ遠征した際の食事や、特定の店舗の研究目的であれば認められるケースもありますが、基本はNGです。 - 交通反則金・罰金: 駐車違反やスピード違反の反則金は経費になりません。
これは「罰」としての意味を持たせるため、税法上経費にできない仕組みになっています。 - 自身の健康診断代: 個人事業主本人の健康維持費用は、事業の直接経費とは認められません。
- 衣服代(普段着): 配達専用ではない一般的な服や靴は、私生活でも使えるため経費にするのは難しいです。
「Uber Eatsのロゴ入り」など、専用のものであれば可能です。
5. 確定申告の種類:白色申告と青色申告どっちがいい?
フードデリバリーの確定申告には「白色申告」と「青色申告」の2種類があります。
白色申告
事前届出が不要で、比較的簡単な帳簿(単式簿記)で済みます。
ただし、節税効果(控除)はありません。
青色申告
最大65万円(または55万円・10万円)の「青色申告特別控除」が受けられます。
これだけで課税所得を大きく減らせるため、節税効果は絶大です。
ただし、複式簿記という少し複雑な記帳が必要です。
「でも、複式簿記なんて難しくて無理!」と思うかもしれませんが、最近の会計ソフトを使えば、知識がなくても自動で書類が作成できるので、配達員の方も「青色申告」に挑戦することを強くおすすめします。
6. 領収書・レシートの保管方法

経費を計上するためには、その根拠となる領収書やレシートが必須です。
「レシートを捨ててしまった」という場合でも、以下の情報がわかれば経費として認められる可能性があります。
- 支払った日付
- 支払った金額
- 支払った相手(店名など)
- 購入した内容
レシートが出ない駐輪場などは、メモ帳や出金伝票に残しておきましょう。
領収書の保管期間は原則7年(白色は5年)ですので、月ごとに封筒に分けて保管しておくと後で楽になります。
7. 確定申告を劇的に効率化する方法
ここまで経費について解説してきましたが、これらをすべて手書きやエクセルで管理するのは非常に大変です。
「このレシートはどの科目に分類するの?」「減価償却の計算はどうやるの?」と迷っているうちに、貴重な稼働時間が削られてしまいます。
そこで、多くのフードデリバリー配達員が導入しているのが「クラウド型会計ソフト」です。
会計ソフトを使えば、以下のようなメリットがあります。
- 銀行口座やクレジットカードとの連携: 経費の支払いをカードにまとめれば、自動で明細を取り込んで仕訳してくれます。
- スマホアプリで完結: レシートをスマホのカメラで撮るだけで、金額や日付を自動読み取りしてくれます。
- 確定申告書の自動作成: 画面の指示に従って入力するだけで、そのまま税務署へ提出できる書類が出来上がります。
8. 配達員におすすめの会計ソフト3選
会計ソフトは本当におすすめできるツールです。
特に「青色申告」を目指すなら、ソフトなしでやるのは非常に困難です。
① マネーフォワード クラウド確定申告

非常に高機能で、他の家計簿アプリなどとの連携もスムーズです。
UIが分かりやすく、副業から本業まで幅広くカバーしています。
チャットサポートも充実しているため、初めての方でも安心して使えます。
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② やよいの青色申告 オンライン

会計ソフトの老舗「弥生」のクラウド版です。
最大の特徴は、初年度0円で利用できるキャンペーンを頻繁に行っている点です。
「まずはコストをかけずに青色申告を試してみたい」という配達員の方には、これ一択と言っても過言ではありません。
操作も非常にシンプルで、初心者向けに特化しています。
>>やよいの青色申告 オンラインを無料で試す
③ freee(フリー)

「簿記の知識が全くない」という人に最も支持されているのがfreeeです。
独自の入力形式(○か×かで答える形式など)を採用しており、直感的に作業が進められます。
スマホアプリの使い勝手が非常によく、移動中や待機時間に経費入力を済ませたい配達員にぴったりです。
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9. まとめ:正しく経費を計上して手残りを増やそう!
フードデリバリーの確定申告において、経費はあなたの「頑張りの証」でもあります。
車両代、スマホ代、消耗品代など、日々の配達で発生するコストを漏れなく計上することは、決して悪いことではなく、事業主としての正当な権利です。
- まずは何が経費になるか把握する
- 領収書やレシートを捨てずに保管する
- 家事按分の基準を決める
- 会計ソフトを導入して、作業時間を最短にする
この4ステップを実践するだけで、確定申告時期のストレスは激減し、結果として節税につながります。
特に確定申告直前になって慌てないよう、今のうちから会計ソフトに登録し、日々の売上や経費を入力しておくことを強くおすすめします。
今回ご紹介した「マネーフォワード」や「弥生」は、多くの先輩配達員も利用している信頼できるツールです。
まずは無料お試し期間などを利用して、自分に合ったものを選んでみてください。
正しく賢く申告を済ませて、より豊かなデリバリーライフを送りましょう!
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